練習をする意味

練習の目的

恐らく学生ラクロスチームにおいて、「僕達は練習はしません。」なんてチームは皆無であろう。多くの大学では活動の多数を占めるのは練習である。
そんな練習で大切なことは、「獲得したいスキル」と「 意識するポイント」を明確にすること。 そしてポイントに沿った反省を行うこと。


さて、 そもそもなんのためにこんなにも練習に時間を割くのだろうか?
もちろんその理由は非常にシンプルで、「上手くなるため」なはずだ。


だが、僕はコーチをしていてしばしば練習後に選手やスタッフに聞くことがある
「今日は何が出来るようになりましたか?」

この問いに「Yes」が返ってくることはそう多くない。
そもそも1日の練習でそんなにスキルアップなんてしませんよ、という声もあるかもしれないが
ではそのスパンが今週なら?今月は?
どうだろうか
目標達成まで何回の練習があって、どれほどのスキルアップをどれだけのスパンで実施していくのか
もちろんそこに細かな計画を建てることは無意味である。
が、「今日は何が出来るようになりましたか?」 の問いに答えられない練習をしているようではそれもまた無意味である。
まぁ、体力がつくことくらいの意味はあるかな。

 

全てのメニューで大切にしたいこと

毎回の練習で何かを得るためにはどういう姿勢で練習に臨むのが効果的だろうか、
大切なことは3つ
・獲得したいスキル
・意識するポイント
・ポイントに沿った反省


「獲得したいスキル」とは、この練習を通じてどんなプレーが出来るようになりたいか? ということだ。
ここが明確になってない練習は「 試合のつもりで練習に取り組め!」 とどれだけ激を飛ばされても不可能である。 だってメニューの取組が試合でのプレーに繋がってないのだもの。
逆にこのビジョンをしっかり持ってさえいれば、例えストレッチであろうとも試合を意識して取り組めるのだ、 いや、これほんとに。

 


そして、一番大切な「意識するポイント」について
これは練習中に何を意識しますか?ということ。
これにはタブーがいくつかある
1つは「多数設定する」こと。
プレーしながら意識出来ることなんて1つか2つがいいとこ。 いくら大切なことだとしても、 意識するポイントが3つも4つもあってはそれは1つも無いのとなんら変わりはないのだ。


2つ目は「~をしない(or減らす)」こと。
パスミス減らす!みたいなね。
まず、「~しない」 といった類のポイントを設定するとチャレンジが出来ない。 練習で大切なことはチャレンジし、その失敗から学ぶことである。 ~ しない系のポイントが設定されるとチャレンジに対して萎縮してしまう。
どうしてもそれを設定したいのなら「スローの精度を上げる」 等のチャレンジングなポイントにすべきだ。


3つ目は「出来ないことや結果をポイントとして設定すること」こと。
引き捕りが出来ない子に「引き捕り意識して!!」 って言っても意識なんて出来ない。だって、そもそも出来ないんだもの。先程の例であげた「スローの精度をあげる」これもそういう点ではポイント設定としては不適だろう。
ポイント設定において大切なことは、「意識すれば出来ること」 を設定することだ。
キャッチの瞬間クロスを立てて!や、面を向けて!等の
「やれ!」 と指示されれば必ず出来ることを意識するポイントに設定することがポイント設定のコツ。 もちろんこれはチームや個々人のレベルである程度差は出てくるの だが。。。
結果をポイントに設定することも同様に無意味である。
何かを意識して取り組んだ先に結果が生まれるのだ。 ありがちなのは「シュート決定率を意識しよう!」みたいな。
決定率を意識させて決定率があがるなら指導者は必要ないし、練習だってちょっとでいい。 だよね?

 

反省

さて、獲得したいスキルは各練習で毎回固定だが、 意識するポイントは同じ練習メニューでもターム毎に多岐にわたり変化する。
その変化を戦略的に行う根拠は「反省」である。


意識するポイントを設定して練習に取り組んだ結果、 どうだったかを反省により分析する。次の練習ではそれを踏まえたポイントを設定することで、目標とするスキルを獲得するわけである。
これが練習のあるべき姿だと僕は思っている。


この反省で大切なことは「 意識するポイントに関連した反省を出す」ことである。
ポジション取りのポイントを設定してグラボの練習をしたのであれば、その後のスクープやパスキャの反省を出しては意味が無いのである 。

それはこの練習とは関係無い話だ。

 


ダラダラとまとまりが無く、 締まりもない文章を書くのは僕の瑕疵なのだが
忘備録なので練習についてはこんな感じで